第2回ロック講座も無事終了しました!
今回は50〜60年代をテーマにお話と併せてギターも使いながら進めてみました。”音の年表”のような感覚で楽しんでもらえていたら幸いです。
前回から今回にかけてお話した内容はロックの発祥とギターの関係性についてではあったんですが、これを始めた意味のひとつに少し触れますと、ロックっていう”野蛮”なものがなぜこの世界に根付いたのか。そこに始まります。
現代とは多くの在り方が異なる時代でロックとはどういう存在だったのか。何をきっかけに変化していったのか。自身がギターを弾くきっかけになった音楽に、いつしか疑問を持つようになりました。いまと比べて自由は少なかった頃からも自己表現という形は存在していましたが、その方法だったり、結果として世に顔を出すものは時代を追うごとに徐々に変化を見せていきます。もちろん、音楽も例外ではなかったわけですね。
例えば人々が楽器を持ち寄って演奏を娯楽として、例えばやるせない思いを吐露する手段のひとつであったり、西洋では広く芸術指向としてあったものが、ある時代から大衆の心を奪うジャンルへと変化し、急激に栄えました。言わばロックはその大衆音楽の位置にいるわけですが、そんな”ぽっと出”の音楽が世界に広まっていったのは、例えるならまるで歌舞伎のような浮世離れの世界観だったり、音や言葉に理解不能な攻撃性が現れていたり、単純に今までにないものが広がっているからだったり。”代弁”だったり。
そういう様々な要素がある中で、おそらく”理解に苦しむ”ものを一括りにロックと呼ぶのだと僕は思います。そして、そのロックを表現する上で、至極中心に近い位置にギターは存在していたのではないかなと考えています。
私のギターのきっかけは1990年代の邦楽でしたが、ギターを手にした事でロックが好きになって、必然的に洋楽に興味を持ち始め、気づけばギターが入っていない音楽にも心を動かされていました。ギターを弾かなくなった時期もありましたが、その時にふとしたきっかけで音楽の原点に立ち返った時に、驚きとともに想像がどんどん膨らんで、自分自身新たな考えと興味に結びついていった気がします。
音楽も新しい物は複雑です。過去の名曲名演の要素を多く背負っている音楽がたくさんあります。そんな時代で音楽を楽しむ為には、やはり基本を知っておくことがベストだと思っています。
むずかしい話はこの辺にしておこう・・
こういう事を考えるのは時々にしましょ。
それよりも弾いた方がよっぽど楽しいですし!
今回はご参加ありがとうございました!
